2007年7月24日火曜日

環境土壌学

自分用テスト勉強。
間違ってたら教えて欲しいなー   と言うね…




復習のヒント
という貰ったプリントを解いてみようと思います。出るって言われたとこだけ。


第7章(土壌有機物)
①30000/750=40(年)  載ってるけど一応。

②1)ヒューミン 2)フルボ酸 3)腐植酸

第8章(酸化と還元)
②水田で入水を行うと、大気からの酸素供給速度が遅くなるため、好気性細菌が酸素を消費し、土壌中が無酸素状態となる。すると土壌の酸化還元電位は次第に低下していくので、ついで硝酸イオン、4価マンガンが電子受容体として順次消費される。3価鉄の還元が行われると、2価鉄が生成され土壌は青色を呈する。さらに進むと硫酸イオンが還元され硫化物イオンが生成される。硫化物イオンはFe2+と反応し、硫化鉄となり黒色を呈する。こうして土壌中の有機物が消費され減少すると、土壌表層では酸素の供給量が上回り、逆に酸化過程が起こりFe2+はFe3+に酸化され土壌は赤褐色となる。

…長すぎ。覚えきれないので要約の必要。

③土壌上層の酸化層では、アンモニア態窒素は硝酸化成菌によって硝酸イオンに変化する。これが下層の還元層に移行したとき、脱窒反応により、窒素ガスに還元される。

第9章
①団粒構造が発達すると、孔隙率が高くなる。孔隙があれば保水性・透水性・通気性がよくなり、軟らかくなるので根の伸長性もよくなる。また、風食や水食も受けにくくなる。

④水分含量の変化に応じて土壌の力学性が変化する現象をコンステンシーと呼ぶ。また、水分含量によって外圧に対する土の変性の抵抗性が変化することもいう。このように土壌の性質が大きく変化する点の水含量をアッダーベルだ限界と言う。

⑦イ)腐植 ロ)鉄化合物 ハ)Mn2O3

第10章
①イ)重力による移動、毛管力よる移動、水蒸気による移動
ロ)水蒸気による移動
ハ)毛管力による移動

第12章
②USAで発達した土壌分類体形。12の目、64の亜目、317の土壌大群に分けられ、keyout方式で分けられている。

③泥炭土:低音湿潤条件で沼沢性植物や湿地を好む木本類が母材。ほどんどは水田利用される。
黒ボク土:火山灰を母材とした、厚い腐植層を持ち、密度が小さく、非結晶質粘土鉱物あるいは結晶性粘土鉱物に供給される有機物を母材に含まれる活性アルミニウムが結合した無機-有機複合体による。
ポトゾル土:花崗岩や砂のような粗粒質で排水性のよい酸性の母材で発達する。冷涼、湿潤な気候条件でポトゾル化作用により生成。
褐色森林土:冷温暖から温暖の落葉広葉樹林で生成され、分解の進んだA層とB層からなり、酸性を呈する。
グライ低地土:我が国の河川氾濫原や、干拓地などの沖積性低地にある水田によく見られ、排水が悪いために下層は強還元的になり、還元鉄(二価鉄;Fe2+)が多量に生成し、青褐色のグライ層とよばれる層を持つ土壌。

…母材は要らないとか言ってたなぁ…でもいまさらどうしようもないです。カットした方が無難?


第13章
②1)乾土効果
乾燥により死滅した微生物のバイオマスNが放出されて、無機化率が高まる。また、団粒構造が破壊され、基質が露出し、酵素・微生物が利用しやすくなる。
2)地温上昇効果
基質を分解する酵素・微生物の活性が上昇する。
3)アルカリ効果
有機物の一部が溶出して(腐植解溶効果)、微生物の分解作用を受けやすくなる。
4)土壌攪拌効果(土壌磨砕効果)
基質に分解者が近づきやすくなる。

④NH4+―Nで4mg/100g

⑦Fe型、Al型、Ca型
最も利用されやすいのはCa型

第16章
②無機化されうる易分解性有機態窒素量

①脱窒作用②水質浄化作用③洪水防止機能④土壌浸食防止機能(棚田)⑤農村景観の維持(安らぎ効果)⑥温度緩衝能 と、6つあるわけですが…説明しろと言われると困ったです。授業でなんか言ってたのメモらなきゃいけなかったのかー。「簡単に」と書いてあるので文字を読んでわかる程度の説明でいいのでしょうか?

第17章
①イ)人為的、あるいは動物による特別な影響のない条件で起こる侵食。
ロ)耕作・栽培などの人為的あるいは動物の影響や自然災害の影響で、正常侵食の速度を超えておこる浸食。
ハ)有機物を施用し団粒構造を発達させる、裸地にしない、等高線栽培、テラス栽培、防風林など。




といった感じです。

2007年7月11日水曜日

分析化学実験レポート16

ついに最後のレポート。
「ついに」漢字で書くと「終に」なので重複表現です。


文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


酸化還元滴定法―硫酸銅中のCuの定量

○目的
 CuSO4・5H2O中のCuを酸化還元滴定によって定量する。

○方法・結果
 試料0.5~0.7gを正確に量り、50mlに溶かし、6N-CH3COOHを4mlと、3N-KI溶液5mlを加え、でんぷん溶液を指示薬として0.1N-Na2S2O3標準溶液(f=0.910)で滴定する。

順に、 秤量した硫酸銅(g) 滴下したNa2S2O3(ml) Cu% である。
① 0.5076 20.2 23.014
② 0.6042 23.5 22.493
③ 0.7049 26.8 21.987

平均Cu% = 22.498%

○考察
 理論値では
Cu% = 63.546 / 249.6796 × 100 = 25.45%

絶対誤差 25.45 - 22.50 = 2.95
相対誤差 2.95 / 25.45 × 100 = 11.59%

 理論値とかなり離れた値になったので、前回評定したNa2S2O3の濃度が正確なものでなかったと考えられる。

分析化学実験レポート15

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


酸化還元滴定―0.1N-Na2S2O3標準溶液の調製と標定

○目的
 0.1N-Na2S2O3の調製および酸化還元滴定(ヨウ素法)による標定

○方法・結果
 Na2S2O3・5H2Oを6.3~6.5g上皿天秤ではかり取り、煮沸してCO2を除いた水に溶かして250mlの溶液にする。
 小型の秤量ビンに3N-KI溶液約2mlを入れ、その重量を電子天秤で正確に量る(W1)。これにI2を0.3~0.4gを入れ、フタをして正確に量り(W2)、I2を入れる前の秤量との差からI2の量を求める(W)。つぎに、大ビーカーに3N-KI溶液4mlと、水100mlとを入れ、この中に先に量ったI2-KI溶液を移す。洗浄ビンを使って、全て移すこと。
 評定しようとするNa2S2O3溶液をビュレットから滴下する。淡黄色になったらでんぷん溶液2~3mlを加え、滴定を続けて青色の消失するところを終点とする。

① W1 18.8755 W2 18.2999 W 0.3172 滴下量 26.9ml 規定度 0.0929
② W1 18.1606 W2 18.4524 W 0.2918 滴下量 25.8ml 規定度 0.0891
平均 規定度 0.0910 f=0.910

○考察
 滴定時に、でんぷん溶液を加えると、ヨウ素でんぷん反応により、強い青色を呈するので指示薬として利用することが出来る。

分析化学実験レポート14

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


酸化還元滴定―過酸化水素水の定量


○目的
 過酸化水素水を酸化還元滴定で定量する。またモール塩の定量も行う。

○方法・結果
 H2O2濃度が約3.5%の過酸化水素水20mlをとり、純水で薄めて250mlとする。薄めた溶液20mlをとり、純水で100mlにして、6N-H2SO4を30ml加える。
 0.1N-KMnO4標準溶液(f=1.076)で滴定する。

KMnO4滴下量(ml) ①33.0 ②33.1 ③33.8 平均32.97

濃度 = 5 × 0.1076 × 32.97 /8 = 2.2172規定
  = 2.2172 × 17.01 = 37.72 g/l

 次にモール塩0.5gを精秤し(0.5085g)、純水で250mlに薄める。薄めた溶液20mlを純水で約200mlにし、6N-H2SO4を30ml加えて、0.1N-KMnO4標準溶液(f=1.013)で滴定する。
 モール塩:FeSO4(NH4)2SO4・6H2O

KMnO4滴下量(ml) 1.2
濃度 = 392.13/5 × 5×0.1013×1.2/8 = 5.9584 g/l

○考察
 モール塩とは硫酸アンモニウム鉄(Ⅱ)六水和物のことであり、過マンガン酸カリウムとは以下の反応を起こす。

2KMnO4 + 10FeSO4(NH4)2SO4 + 8H2SO4 → K2SO4 + 2MnSO4 + 10(NH4)2SO4 + 5Fe2(SO4)3 + 8H2O

この反応でFe2+がFe3+に還元される。

2007年7月5日木曜日

分析化学実験レポート13

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。




酸化還元滴定―0.1N-KMnO4標準溶液の調製と標定


○目的
 0.1N-KMnO4標準溶液の調製および標定

○方法・結果
 上皿天秤で約0.8gのKMnO4をはかり、純水に溶かして250mlとする。これを約50℃で1時間加熱し、ろ過しつつ褐色の試薬ビンに入れる。
 Na2C2O4を0.15~0.20g精秤し、純水に溶かして200mlとする。これに6N-H2SO4を50ml加え、60~70℃に加温して、褐色ビュレットよりKMnO4で滴定する。KMnO4の色が消えなくなった点を当量点とする。

秤量したNa2C2O4(g) ①0.1704 ②0.1994 ③0.1767
KMnO4滴下量(ml) ①24.4 ②26.3 ③25.0
KMO4規定度 ①0.1042 ②0.1132 ③0.1055 平均0.1076 f=1.076

○考察
 滴定時のKMnO4とNa2C2O4の反応は初期こそなかなか進まず脱色が遅いが、しばらくすると速やかに脱色されるようになる。これは反応の際に生成されるMn2+が触媒として作用するためである。
 よって一旦反応が進めばMn2+の触媒作用によって反応速度が速くなる。

分析化学実験レポート12

このレポートって実は明日っていうか今日提出なんですね。
いまさら遅い感が漂います。


文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。





沈殿滴定―KClとNH4Clとの混合物の定量

○目的
 KClとNH4Clの混合物からそれぞれを定量して、これらの混合物中の存在比率を求める。また、海水に含まれる塩素イオンを定量する。

○方法・結果
 KClとNH4Clを含む混合試料約1.5gを精秤し(1.5042g)、純水に溶かして25omlとし、試薬ビンに入れる。この試料溶液20mlをとり、K2CrO4を1ml加え、0.1N-AgNO3(f=1.027)で滴定し、全Cl-を定量する。
 別の試料溶液20mlに0.1N-NaOH標準溶液(f=1.182)を加えて加熱する。20mlくらいになるまで濃縮し、冷却後、残っているNaOHを0.1N-HCl標準溶液(f=1.110)で逆滴定する。指示薬はフェノールフタレインを使用する。

全Cl
AgNO3滴下量(ml) ①18.1 ②18.1 ③18.0 平均18.07
全Cl = 0.1027 × 18.07 /1000 × 250/20 = 0.02319

NH4Cl
HCl滴下量(ml) ①25.9 ②25.9 ③25.9 平均25.9
NH4Cl = (0.1182×40 - 0.1110×25.9) /1000 × 250/20 = 0.02316

KCl = 0.02319 - 0.02316 = 0.00003


よって
NH4Cl = 0.02316 × 53.49 × 100 / 1.5042 = 82.38%
KCl = 0.00003 × 74.55 × 100 / 1.5042 = 0.1487%


次に海水20mlをとり、これを500mlに薄める。薄めた溶液20mlにK2CrO4を1ml加え、0.1N-AgNO3標準溶液で滴定する。

海水
AgNO3滴下量(ml) ①4.6 ②4.6 ③4.6 平均4.6
Cl = 0.1027 × 4.6 / 1000 × 500/20 /0.02 = 0.5905mol/l

○考察
<逆滴定>
 混合溶液中にNaOHを加えるとNH4Clと以下の反応を起こす。
NH4Cl + NaOH → NH3 + NaCl + H2O
 この当量点を求めることが出来ればNH4Clを定量することが出来る。
 始めに、全てのNH4Clを確実に反応させるため過剰にNaOHを加えて加熱する。これでNH4Clと当量のNaOHが消費される。
 次に、溶液中にあまったNaOHをHClとの中和反応で定量し、始めに加えたNaOH量から、ここで定量したNaOH量を引けば、反応に要したNaOH量を知ることが出来る。こうしてNH4Clを定量出来た。

2007年7月3日火曜日

分析化学実験レポート11

文章の力のなさはあきらめてください。
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沈殿滴定 - 0.1N-AgNO3標準溶液の調製と標定

○目的
 0.1N-AgNO3標準溶液を調製し、沈殿滴定をMohr法、Fajans法で行い、評定する。Mohr法とFajans法の違いを見る。

○方法・結果
 NaCl標準試薬を約1.5g精秤し(1.5077g)、純水に溶かして正確に250mlとする。
N = 1.5077 × 1000/250 × 1/58.44 = 0.1032
 約4.3gの硝酸銀を秤量し、水に溶かして正確に250mlとする。これを褐色の試薬ビンに保存する。NaCl溶液を20mlとり、指示薬として0.5M-K2CrO4溶液を1ml加える。これをAgNO3で滴定する。溶液が赤くなった点を当量点とする。

AgNO3滴下量(ml) ①20.1 ②20.2 ③20.1 平均20.13
N = 0.1032 × 20/20.13 = 0.1025  f=1.025

また、指示薬をNa-Fluに変えて滴定する。

AgNO3滴下量(ml) 20.1
N = 0.1032 × 20/20.1 = 0.1027  f=1.027


○考察
 Mohr法では
NaCl + AgNO3 → AgCl + NaNO3 (1)
K2CrO4 + 2AgNO3 → Ag2CrO4 + 2KNO3 (2)
 の2つの反応のうち(2)の反応が起こったとき赤色沈殿が生成されるが、Ag+が少量溶解するため、当量点をすこしすぎてからAg2CrO4が生成される。
 これに対してFajans法ではAgClのコロイド性粒子がAg+を含んだ[(AgCl)x-Ag]+に指示薬が吸着し、反応するため、当量点の直後に紅色沈殿を生成する。
 よって、AgNO3の濃度は Fajans法>Mohr法 となる。ただし、この差は非常に少量である。

分析化学実験レポート10

考察だけまだです。
あした考えます。


文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


重量分析法による大理石中のCaの定量

○目的
 大理石中に含まれるCaの定量をする。

○方法・結果
 まずルツボの恒量を求める。電気炉で約1000℃でルツボを焼き、重量を測定する。
  1回目…25.4910 2回目…25.4939 3回目…25.4942
 ほぼ一定値になったので恒量に達したとする。
 0.4~0.5gの大理石を採り(0.4540g)ビーカーに入れ、1N-HClを30ml加えて熱する。
 メチルオレンジを指示薬として、1N-NaOHで中和した後、HClを加えて酸性とし、純水を加えて約200mlとする。これを煮沸近くまで加熱しておき、かき混ぜながら0.5N-(Nh4)2C2O4の熱溶液を加えて沈殿を作る。沈殿が生じなくなったらNH4OHを加えてアルカリ性にする。5分間煮沸して、一晩水浴上で結晶を熟成させる。
 この沈殿を微粒子用定量ろ紙を用いて上澄み液だけをろ過し、0.1N-(NH4)2C2O4の温溶液で傾斜法により3回洗浄を行う。つぎに沈殿をろ紙上に移し、0.1N-(NH4)2C2O4の洗液にCl-が検出されないことを確認した後、沈殿をろ紙とともに100~110℃で乾燥する。
 恒量を測ったルツボを時計皿に乗せ、これをB4の紙の上におく。沈殿をルツボ内へ移した後、ろ紙をたたみ白金線で巻いて、ルツボ上で燃やして灰にし、ルツボ内に落とす。時計皿および、紙上にこぼれた沈殿もルツボ内に入れる。
 これを電気炉で焼き、十分に冷却した後秤量する。加熱→冷却→秤量を繰り返し、差が0.3mg以下になれば恒量に達したとする。
 1回目…25.7497 2回目…25.7446

試料中のCa% = (25.7446 - 25.4942) × 40.08/56.08 × 100/0.4540 = 39.42%

○考察
 この実験が正確なものであること、定量したCaが全て大理石中のCaCO3由来のものであると仮定すると、

CaO = (25.7446 - 25.4942) /56.08 = 4.465×10^-3mol

であるからCaCO3も4.465×10^-3mol大理石中に存在していたといえる。
よって

4.465×10^-3 × 100.0892 × 100 /0.4540 = 98.44%

この大理石は98.44%がCaCO3で出来ていたと考えられる。

分析化学実験レポート9

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


結晶硫酸銅中4分子結晶水の定量

○目的
 CuSO4・5H2O中に含まれる水分子を4分子定量する。

○目的・結果
 秤量びんの重さを精秤し、これに約1gのCuSO4・5H2Oを入れ、精秤する。秤量びんの栓をはずして、秤量びんの上に倒して置き、乾燥機で十分に乾燥させる。乾燥させたらデシケーターに移し、室温になるまで待ち、冷却できたら秤量する。

秤量びん … 12.8182
秤量びん+CuSO4・5H2O … 13.8182
秤量びん+CuSO4・H2O … 13.5352

実験値 = (13.8182 - 13.5352) / (13.8182 - 12.8182) × 100 = 28.3%
理論値 = 4 × 18.02 / 249.71 × 100 = 28.86%

絶対誤差 = 28.86 - 28.3 = 0.56
相対誤差 = 0.56 / 28.86 × 100 = 1.9404%
 
○考察
 理論値よりも実験値のほうが低いので全てのCuSO4・5H2OがCuSO4・H2Oになっていなかったと考えられる。

2007年6月28日木曜日

分析化学実験レポート8

最近のレポートってどうしても目的が何書いていいのかわかんないです。
考察もですけど。 てゆか考察日本語おかしいですね。でも直せません。


文章の力のなさはあきらめてください。
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参考にしていただければ幸いです。


硫酸銅中のCuの定量ならびに水の硬度の測定

○目的
 龍さん道中に含まれるCuの定量、また水の硬度の測定

○方法・結果
 ①約0.5gのCuSO4・5H2Oを精秤し、水に溶かして250mlとする。この溶液を20mlとり、純水30ml、1N-NH4Clを10ml加えた後、1N-NH4OHを数ml滴下する。指示薬に金属粉末MXを使用し、0.01M-EDTAで滴定する。

EDTA滴下量(ml) ①15.4ml ②15.3 ③14.6 平均15.1

Cu% = 64.55 × 0.01 × 1.065 × 15.1 /1000 × 250/20 × 100/0.5005 = 25.52%
理論値 = 63.546/249.6796 × 100 = 25.45%
絶対誤差 = 25.52 - 25.45 = 0.07
相対誤差 = 0.07/25.45 × 100 = 0.275%

 ②検水100mlにpH約10のNH4Cl - NH4OH緩衝溶液2~3mlをEBT指示薬を加え、0.01M-EDTAで滴定する。

EDTA滴下量(ml) ①4.7 ②4.4 ③4.7 平均4.6

硬度 = 50.3 × 0.01 × 1.065 × 4.6 = 2.7581
○考察
 今回の実験では、硫酸銅ちゅに含まれているCuの定量を求めるためにCuとEDTAが反応する性質を利用して、EDTAの滴下量からCuの定量を求めた。硬度の測定においてもCaとEDTAが反応させることで検水に含まれるCaの定量を行うことができた。
 また、硬度にはドイツ硬度(dH)とアメリカ硬度(ppm)があり、ドイツ硬度はCaやMgの量をCaOに換算し、アメリカ硬度はCaCO3に換算してあらわしたものである。また、ドイツ硬度とアメリカ硬度の関係は 1dH = 17.8ppm である。

分析化学実験レポート7

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0.01M-EDTA溶液の調製と標定

○目的
 0.01M-EDTA溶液を調製することでキレート滴定を理解する。

○方法・結果
 EDTAの2ナトリウム塩を0.95gを水に溶かして250mlの溶液をつくる。この溶液の標定を行う。
 純CaCO3を0.25g精秤して、少量の1N-HClに溶かし、純水で薄めて正確に250mlにする。
濃度 = 0.2500/100.089 × 1000/250 = 0.0099911mol/l
f = 0.999
 このCa2+標準溶液20mlを約100mlに薄め、1N-KOH溶液10mlを加えてpHを約13とする。これに金属指示薬NN粉末を極めて少量加え、先に作ったEDTA・2Na塩で滴定する。滴定は3回行う。
EDTA滴下量(ml) ①18.3 ②18.5 ③19.0 平均18.6
濃度 = 0.01 × 0.999 × 20 / 18.6 = 0.01074mol/l
f = 1.074
○考察
 指示薬に使用したNNはpH12で青色を呈し、Caによって赤色になる。今回はKOH緩衝溶液でpHを12とし、色を発色させる。そしてEDTAで滴定することでCa2+をキレート錯体とする。よって溶液は赤色から青色へと変化し、変化した点が当量である。

2007年6月25日月曜日

分析化学実験レポート6

中和滴定シリーズラストです。
考察がほんとに考えただけでしっかり調べてないのでいい加減なこと言ってるかもしれないです。
間違ってたらすごくすみません。

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参考にしていただければ幸いです。



中和滴定(NaOHおよびNa2CO3混合溶液中の両者の定量)

○目的
 混合溶液に特定の操作を行い、溶液中に含まれる個々の物質を定量する。

○方法・結果
 試料溶液20mlをとり、250mlに薄める。薄めた溶液20mlをとり、メチルオレンジを指示薬として全アルカリ濃度を0.1N-HClで滴定する。滴定は3回行う。
 次にNaOHのみ定量する。薄めた溶液20mlを約70℃に加熱し、0.1N-BaCl2を徐々に加え、BaCO3を沈殿させる(Na2CO3 + BaCl2 → BaCO3 + 2NaCl)。これを冷却後、フェノールフタレインを指示薬として0.1N-HClで滴定する。滴定は3回行う。

全アルカリの滴定
HCl滴下量(ml) ①17.8 ②17.8 ③17.9 平均17.83
濃度 = (0.1 × 1.110) × 17.83 /20 × 250/20 = 1.2370

NaOHの滴定
HCl滴下量(ml) ①8.0 ②8.1 ③7.9 平均8.0
濃度 = (0.1 × 1.110) × 8.0 /20 × 250/20 = 0.5550

Na2CO3の濃度 = 1.2370 - 0.5550 = 0.6820

○考察
 Na2CO3はNaOHとH2CO3の塩であるため、Na2CO3のアルカリ性はNaOHに由来するものである。よって、Na2CO3とNaOHの混合溶液を中和滴定すると、2つの物質が同時に中和反応を起こしてしまい、個々の定量を行うことは不可能である。これを解決するため、BaCl2を溶液に加え、Na2CO3と反応させ、中和反応には関わらない形としてから中和滴定を行うことで、NaOH単体の濃度を求めることが出来る。そして、全アルカリの濃度を一度に定量した濃度からNaOHの濃度を引くことでNa2CO3の濃度を求めることが出来る。

2007年6月23日土曜日

分析化学実験レポート5

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。



中和滴定(リン酸の定量)

○目的
 中和滴定によるリン酸の定量を通じて、多塩基性酸の段階的な中和反応を理解する。

○方法・結果
 資料希リン酸(約1mol/l)を20mlとり、250mlに薄める。薄めた溶液20mlにNaOHをビュレットから滴定する。この作業を指示薬メチルオレンジで3回、チモールフタレインで3回行う。また、チモールフタレインとフェノールフタレインの変色域の違いを確かめるため、フェノールフタレインでも1回行う。

メチルオレンジの場合
NaOH滴下量(ml) ①13.3 ②13.4 ③13.5 平均13.4

チモールフタレインの場合
NaOH滴下量(ml) ①29.2 ②29.3 ③29.3 平均29.27

フェノールフタレインの場合
NaOH滴下量(ml) 29.0

メチルオレンジを指示薬としたときの濃度
N = 0.1182 × 13.4 × 25 / 40 = 0.9899mol/l
規定度 0.3N(0.3300)
ファクター f = 1.100

チモールフタレインを指示薬としたときの濃度
N = 0.1182 × 29.27 × 25 / 80 = 1.0812mol/l
規定度 0.3N(0.3604)
ファクター f = 1.201

○考察
 リン酸(H3PO4)は多塩基性酸であり、当量点は3回ある。このうち、第一当量点(H3PO4 + NaOH → NaH2PO4 + H2O)のpHは4.6であるから、指示薬はメチルオレンジ(pH限域:3.1~4.4)を使用する。また、第二当量点(NaH2PO4 + NaOH → Na2HPO4 + H2O)のpHは9.7であるため、指示薬はチモールフタレイン(pH限域:9.3~10.5)をしようした。加えて、実験の結果から、フェノールフタレインはチモールフタレインに比べて速く変色した。これは、フェノールフタレインの変色域がチモールフタレインよりも低いpH値であることがわかる。

分析化学実験レポート4

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


中和滴定(食酢中の酢酸の定量)

○目的
 市販の食酢中に含まれる酢酸の定量と、絶対誤差および相対誤差の求め方を習得する。

○方法・結果
 市販の食酢(4.2%、1.0062g/cm^3)20mlを250mlのメスフラスコにとり、純水を加えて250mlとし、この溶液20mlに指示薬フェノールフタレインを3滴加え、0.1N-NaOH標準溶液で滴定する。

NaOH滴下量(ml) ①11.4 ②11.5 ③11.4 平均11.43

食酢規定度N = 0.1182 × 11.43 / 20 × 250 / 20= 0.8444

酢酸の分子量は60.05であるから

0.8444 × 60.05 = 50.71 g/l

よって
50.71 / (1.0062 × 1000) × 100 = 5.040%
これが食酢の濃度である。

さらに
絶対誤差(測定値-真の値) 5.04 - 4.2 = 0.84
相対誤差(絶対誤差/真の値) 0.84 / 4.2 × 100 = 20%

○考察
 酢酸の濃度の測定値が、真の値よりも高かった。これはメスフラスコにとった食酢の量が20mlを超えていた。もしくは、滴定時に中和点を越えていた等が考えられる。

分析化学実験レポート3

数字はみかんのものを使いました。

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


中和滴定(0.1N-NaOH標準溶液の調製と標定)

○目的
 0.1N-NaOHの調製と標定を行い、4d法、標準偏差、変動係数の測定値の処理の方法を習得する。

○方法・結果
 4g強のNaOHを1lの水に溶かし、約0.1N-NaOH溶液を作る。このNaOH溶液20mlに、約30ml水を加える。指示薬にフェノールフタレインを加え、先に評定した0.1N-HClをビュレットから滴定し、中和点の滴下量を記録する。

HCl滴下量(ml) ①21.3 ②21.3 ③21.2 ④21.3 ⑤21.4

 この数値から21.4を4d法で検定する。

⑤を除いた平均 21.275

この平均を使って各測定値の偏差を求める。

d1=0.025 d2=0.025 d3=0.075 d4=0.025 d5=0.125

d5を除いた平均偏差=0.0375より

0.0375/0.125=3.333…
よって棄却しない。

また、標準偏差と変動係数を求める。

平均 21.3
偏差(平均-測定値) ①0 ②0 ③0.1 ④0 ⑤0.1
偏差平方(偏差^2) ①0 ②0 ③0.01 ④0 ⑤0.01
偏差平方和(偏差平方の和) 0.02

標準偏差((偏差平方和/自由度)の平方根) √(0.02/4)=0.07071
変動係数(標準偏差/平均×100) 0.0701/21.3*100=0.3320%

NaOHの規定度N = 0.1110 × 21.3 / 20 = 0.1182
f = 0.1182 / 0.1 = 1.182

○考察
 NaOH溶液にHClを滴定したとき、
NaOH + HCl → NaCl + H2O
 の反応が起こり、塩基が中和される。
 よってフェノールフタレインの赤色が無色になったとき、当量点であると考える。

2007年6月21日木曜日

植物機能科学実験レポート 完成版

なんとか終わりました。
後半やる気なくなって教科書のトレースになってます(笑)
例によってワードのコピペなのでレイアウト的におかしいです。
眠気に余裕があれば直します。

直してみました。こんな感じでいかがでしょう。

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


植物機能科学実験レポート

1. 目的
 無機窒素が植物体の成長、葉組織、タンパク質あるいはCO2の固定酵素のレベルにどのような影響を及ぼすかを理解すること。

2. 方法・結果
  1) 生長解析
 あらかじめ生育させておいたトウモロコシの幼苗を用いる。幼苗の新鮮重量、草丈、根の長さを記録し、幼苗には個体番号をつけておく。
 これらの幼苗を完全栄養区と窒素要素欠除区になるように調製した2つの培養液でそれぞれ5本ずつ生育させる。完全栄養区をN+、窒素要素欠除区をN-とする。



 また、新鮮重量と、植物体を封筒に入れて乾燥器中で乾燥させた後の乾燥重量も測定する。




  2) 葉組織の顕微鏡観察
 トウモロコシ(C4植物)とカランコエ(CAM植物)の葉断面を光学顕微鏡を用いて構造の違いを観察する。
 フェザーナイフで葉を切り、葉切片をつくる。ニワトコに切れ目を入れ、これに葉切片をはさみニワトコごと葉切片を薄く切る。これでプレパラートを作り、光学顕微鏡で観察する。(資料① 図1.トウモロコシとカランコエの葉断面)

  3) タンパク質の定量
① タンパク質の検量線
 標準タンパク質に牛血清アルブミンを用いて検量線を作成する。
 まず牛血清アルブミン溶液(0.8mg/ml)を5段階に希釈する。



 これらの溶液にブラッドフォード溶液を3ml加え、590nmの吸光度を測定する。ブランクは水50μlにブラッドフォード3mlを加えたものとする。
 ここで得た吸光度を使い、横軸にタンパク質の濃度、縦軸に吸光度をとり、検量線を書く。(資料② 図2.タンパク質検量線)
② 葉のタンパク質量
 各実験区のトウモロコシと、別に用意したツタ植物の葉片それぞれ0.2gを抽出用緩衝液(50mM Tris-HCl, pH7.5, 0.2mM EDTA, 5mM DTT)2ml、0.3gの海砂、およそ100mgのPolyclar ATとともに氷冷した乳鉢を用い磨砕し、ミラクロスでろ過する。各ろ液をメモリつきのスピッツグラスに移して測定する(①)。
 各ろ液1mlをエッペンドルフチューブに移して10,000rpmで5分間遠心分離し、その上澄み液を得る。このうち、各上澄み液の100μlはポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)用に保存する。
 こうして得た溶液を5倍に希釈(②)して、50μlとり、ブラッドフォード溶液3mlを加えて590nmの吸光度を測定する。この吸光度と検量線を用いて各資料の1g当たりに含まれるタンパク質の量を計算する。
試料1g当たりのタンパク質=③×②×①×1.0/0.2


すみません。ここのN+の吸光度0.990じゃなくて0.099でした。

  4) 葉緑素の定量
 各実験区のトウモロコシの葉それぞれ0.2gを抽出用緩衝液4ml、0.3gの海砂とともに氷冷した乳鉢で磨砕し、ミラクロスでろ過する。各ろ液は目盛りつきスピッツグラスに入れて測定する。各ろ液200μlを80%アセトン1.8mlの入ったマイクロチューブに移し、ボルテックスミキサーでよく攪拌したのち、10,000rpmで5分間遠心分離する。その上澄みをパスツールピペットでセルに移し、分光光度計で663nmと645nmにおける吸光度を測る。




 この吸光度より以下の式を用いて葉に含まれる葉緑素量を計算する。

クロロフィルa(μg/ml) = 12.7 × A663 – 2.69 × A645
クロロフィルb(μg/ml) = 22.9 × A645 – 4.68 × A663
全クロロフィル(μg/ml) = 8.02 × A663 + 20.2 × A645

 また、葉1g当たりに含まれるの葉緑素の質量は以下の式で求める。
葉1g当たりクロロフィル質量 = 全クロロフィル濃度×10×ろ液容量×5



   ○ 薄層クロマトグラフィー
 各実験区のトウモロコシ葉0.2gとシリカゲル大さじ1杯を乳鉢で磨砕する。これをエッペンドルフチューブに入れてエチルエーテルと混合し、10,000rpmで遠心分離する。この上澄みを同一の板状、下から約5mmの位置に各10回ほどスポットし、石油エーテルとアセトンが7:3の割合の混合溶液につけておく。しばらくして、展開してきた葉緑素を確認する。


図3.薄層クロマトグラフィー

  5) SDS-PAGE
 12.5%のポリアクリルアミドゲルを電気泳動装置にセットしてコームを外し、泳動用緩衝液(25mM Tris、0.1% SDS、192mMグリシン)を電極槽に注ぎいれる。このとき、ゲルの下端に気泡が入らないように注意する。3)、②で保存した上澄み液20μlを左からマーカー、N+、N-、ツタの順にゲルの溝に拡散しないよう入れる。この後、定電流25mAで約1時間通電する。泳動後、ゲルが裂けないよう注意しながらガラス板から剥がし、タンパク質検出用とWestern blot用にゲルを泳動した方向に半分に切って分ける。Western blot用のゲルはアルミホイルに包み、冷凍保存する。タンパク質検出用ゲルはクマシーブリリアントブルーRに浸して1時間染色する。
 各試料のバンドの位置、濃さなどの差異を観察する。(資料③ 図4.SDS-PAGE)
 マーカーのバンドを利用して各バンドの分子量を求めることが出来る。ここではRubiscoを例にとる。
 各タンパク質の相対移動度(Rf)を求め、縦軸に分子量を、横軸にRfをとり、その関係を図示した後(資料④ 図5.タンパク質の分子量と相対移動度の関係図)、求めたいタンパク質の相対移動度をSDS-PAGEから調べ、関係図から分子量を推定できる。




 作成した関係図よりRubiscoの分子量は49,000であると分かる。

  6) PEPC抗体を用いたWestern blotting
 5)で保存したSDS-PAGE後のゲル、PVDFメンブレン、及び厚手のろ紙を転写バッファー(0.1M Tris、192mMグリシン、20%メタノール)におよそ30分間浸しておく。ただし、PVDFメンブレンはあらかじめメタノールに30秒間浸した後、転写バッファーに浸しておく。
 転写装置のマイナス極側に、ろ紙4枚、PVDFメンブレン、ゲル、ろ紙4枚の順に載せていく。このときゲル、メンブレン、ろ紙の間に気泡が入らないよう注意する。全て載せ終えたらプラス曲側のフタをセットし、定電圧10Vで80分間転写を行う。転写終了後、PVDFメンブレンをジッパー付きポリ袋にいれて密封し、次の操作まで冷凍保存する。
 次に転写後のメンブレンを染色する。メンブレンをプラスチック容器にいれ、TBS溶液10mlを加えて30分間振盪してブロッキングを行う。それをTTBS溶液10mlで10分間洗浄したあと、PEPCに対する抗血清20μlを加えて室温で振盪下に1時間反応させる。反応後、TTBS溶液10mlで5分間2回洗浄を行い、ホースラディッシュペルオキシダーゼ結合ヤギ抗ウサギIgG液3.3μlを加えて振盪下に1時間反応させ、標識したTTBS溶液で10mlで5分間2回、TBS溶液10mlで5分間洗浄した後、発色液10mlを加えてPVDFメンブレン上でPEPCのバンドを特異的に発色させる。発色を確認後、蒸留水で洗浄する。洗浄されたPVDFメンブレンは、ろ紙に載せて乾かす。
 各実験区ごと、またはツタ植物によって発色したバンドの差を確認する。(資料⑤ 図6.Western blotting)

3. 考察
 トウモロコシのN+とN-の生長解析のデータをみると全ての数値でN+の実験区のほうがより生長していることがわかる。これはN-の実験区で培養液に窒素元素が欠けていることが原因である。窒素原子はタンパク質や核酸などを作るために必要な元素であり、これが欠けていたため、N-の実験区では植物の生育が阻害されたと考えられる。よって相対的にN+がよく生長したように見える。また、葉に含まれるタンパク質量を定量した実験においても、同じ理由によってN+の実験区のタンパク質量がN-の実験区よりも多かったという現象が説明できる。
 葉に含まれる葉緑素量の定量を行うと、N+のほうがクロロフィルa、bともにN-よりも多い。これもやはり生長解析の差と同じ理由であり、培養液に含まれる窒素の有無が関係している。これは、薄層クロマトグラフィーで出現したバンドの濃さによってもわかる。しかし、表6のb/aの項目をみるとほぼ同じ数値である。これはクロロフィルaとクロロフィルbの存在比率を示しており、このことから、窒素の有無によってはクロロフィルa・bの比率がどちらかに偏ることはないことがわかる。
 葉組織を顕微鏡で観察すると、C4植物であるトウモロコシではクランツ構造が確認できる。これは、C4植物が葉肉細胞だけでなく、維管束小細胞にも葉緑体を持ち、C3植物などと比べて発達した維管束小細胞を持つために見られる構造である。カランコエはC4植物ではないのでクランツ構造は確認できない。
 また、Western blottingを行い、PEPC酵素を特異的に検出する。すると、N+とN-では培養液の窒素の有無によってバンドの太さや濃さに差が生じているがどちらにもPEPCの存在は確認できる。しかし、ツタ植物ではPEPCのバンドは確認できない。これはC4植物ではないツタ植物にはPEPC酵素が存在していないことを示している。このことから光合成の過程でPEPCを用いるC4型光合成が、C4植物に限定された光合成の形態であると言える。
 
4. 感想
感想はいらないですよね?恥ずかしいのでー

2007年6月19日火曜日

分析化学実験レポート2

提出はまだ先みたいですが早めに、早めに。
溜め込んじゃダメなんだと思います。
数値は一人一人違うはずですけどとりあえずみかんの数字を。


文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。


中和滴定(0.1N-HCl標準溶液の調製と標定)

○目的
 0.1N-HCl標準溶液の調製と標定を通じ、容量分析における標準溶液の重要さと、滴定の基本操作を習得する。

○方法・結果
 HClとNa2CO3は以下の中和反応を行う。
HCl + Na2CO3 → 2NaCl + CO3 + H2O
 この反応を利用して、Na2CO3を基準物質としてHClの濃度を決める。
① 濃塩酸(比重:1.189、 重量%:37.9%)を薄め、0.1N-HClを作る。
② Na2CO3を0.11~0.13gを正確にはかり、小数点第4位まで記録しておく。
③ ②のNa2CO3を約50mlの純水に溶かし、3滴のメチルオレンジを加える。
④ ビュレットから標定するHClを滴下し、溶液の色が黄から赤に変わる点でのHClの滴下量を読み取る。
⑤ HClの濃度を計算する。
 ①~⑤までを3回繰り返し行い、濃度の平均値を出し、ファクターを求める。
 
1回目 Na2CO3(g) 0.1166  HCl滴下量(ml) 19.7  規定度 0.1117
2回目 Na2CO3(g) 0.1248  HCl滴下量(ml) 21.1  規定度 0.1116
3回目 Na2CO3(g) 0.1197  HCl滴下量(ml) 20.6  規定度 0.1096
規定度平均 0.1110
 
ファクターは f = 0.1110/0.1 = 1.110
 
○考察
 0.1N-HCl 1l を作るのに必要な濃塩酸の容量は次のようにして求める。
x = (0.1 × 36.5) / (1.189 × 0.379) = 8.10ml
 また、規定度Nは
N = w/53.00 × 1000/v
 だだし、N:HClの規定度 v:HClの滴下量(ml) w:秤取したNa2CO3質量(g)

植物機能科学実験レポート つづき

葉緑素の定量のとこが書けました。
なんですがこの作業のうちのどこかで薄層クロマトのために溶液を分けてるはずなんですよね。
そこがどこだったかどうしてもおもいだせないのでわかる方よかったらおしえてください。おねがいします

教えてもらいました。ありがとうございます。


4) 葉緑素の定量
 各実験区のトウモロコシの葉それぞれ0.2gを抽出用緩衝液4ml、0.3gの海砂とともに氷冷した乳鉢で磨砕し、ミラクロスでろ過する。各ろ液は目盛りつきスピッツグラスに入れて測定する。各ろ液200μlを80%アセトン1.8mlの入ったマイクロチューブに移し、ボルテックスミキサーでよく攪拌したのち、10,000rpmで5分間遠心分離する。その上澄みをパスツールピペットでセルに移し、分光光度計で663nmと645nmにおける吸光度を測る。

吸光度
N+
N-
663nm
645nm
663nm
645nm
0.624
0.234
0.232
0.092
 この吸光度より以下の式を用いて葉に含まれる葉緑素量を計算する。
クロロフィルa(μg/ml) = 12.7 × A663 – 2.69 × A645
クロロフィルb(μg/ml) = 22.9 × A645 – 4.68 × A663
全クロロフィル(μg/ml) = 8.02 × A663 + 20.2 × A645
 また、葉1g辺りに含まれるの葉緑素の質量は以下の式で求める。
葉1g辺りクロロフィル質量 = 全クロロフィル濃度×10×ろ液容量×5
各実験区の葉緑素量

クロロフィルa
クロロフィルb
全クロロフィル
b/a
葉1g辺り質量
N+
7.32μg/ml
2.43μg/ml
9.75μg/ml
0.332
1.51mg
N-
2.70μg/ml
1.02μg/ml
3.72μg/ml
0.378
0.58mg

2007年6月18日月曜日

分析化学実験レポート1回目

分析実験のレポートできました。
初日からとかマジすか思いました。
提出日は明日なので需要低そうですねー

文章の力のなさはあきらめてください。
おかしいとこあったら突っ込んでくれると助かります。
参考にしていただければ幸いです。



1.定性分析 第1族イオンの分離分析

○ 目的
 第1族陽イオンが含まれる水溶液に対して、それぞれのイオンに、特有な反応を試み、これによって、イオンの存在を確認する。

○ 方法・結果
 100mlのビーカーにAg,Hg,Pbの硝酸塩が入った試料溶液15mlをとる。激しく攪拌しながらdil-HClを滴加し、小過剰にする。析出した沈殿をろ別する。ろ紙上の沈殿にdil-HClを注ぎ洗浄する。ろ液と洗浄液はすてる。(①)
 次に、熱湯を注ぎPbCl2を溶出する。(②)
 このろ液に1mlの稀酢酸を加え酢酸酸性とし、K2CrO4を加えると、黄色沈殿PbCrO4が析出した。(③)
 ろ紙上の沈殿を熱湯で洗浄し、PbCl2を洗い去る。(③)最後に落ちるろ液数滴にdil-H2SO4を加え、もし白濁するようであればさらに洗浄をつづける。
 白濁しなければ、5mldil-NH4OHをろ紙上の沈殿に加え、その溶液をビーカーにうけ、ビーカー中に溶解してきたろ液をふたたび沈殿に注ぐ。(④)
 このろ液に稀HNO3を加えると白色沈殿AgClが確認できた。(⑤)
 また、ろ紙上の沈殿が黒色であったのでHg(NH2)Cl・Hgである。(⑥)

○ 考察
この実験では以下のような反応が行われていたと考えられる。
① AgNO3 + HCl → AgCl + HNO3
 Hg2(NO3)2 + 2HCl → Hg2Cl2 + 2HNO3
 Pb(NO3)2 + 2HCl → PbCl2 + 2HNO3
② PbCl2 → Pb2+ + 2Cl-
③ Pb2+ + K2CrO4 → PbCrO4 + 2K+
④ AgCl + 2NH4OH → [Ag(NH3)2]+ + Cl- + 2H2O
⑤ [Ag(NH3)2]+ + HNO3 + Cl- + 2H2O → AgCl + 2NH4NO3 + 2H2O
⑥ Hg2Cl2 + 2NH3 → Hg(NH2)Cl・Hg + NH4+
番号は方法・結果と対応しています。

2007年6月16日土曜日

植物機能化学実験レポート

レポートでた。やります。


途中やりれぽーと
ワードそのままコピるからレイアウトはおかしいです

1. 目的
 無機窒素が植物体の成長、葉組織、タンパク質あるいはCO2の固定酵素のレベルにどのような影響を及ぼすかを理解すること。
2. 方法・結果
1) 生長解析
あらかじめ生育させておいたトウモロコシの幼苗を用いる。幼苗の新鮮重量、草丈、寝の長さを記録し、幼苗には個体番号をつけておく。
これらの幼苗を完全栄養区と窒素要素欠除区になるように調製した2つの培養液でそれぞれ5本ずつ生育させる。完全栄養区をN+、窒素要素欠除区をN-とする。

トウモロコシの生長データ
5/30
N+






草丈(cm)
16
17
17
19
16
根(cm)
19
22
26
27
16
重さ(g)
1.5
1.9
2.5
2.4
1.8
N-






草丈(cm)
12.8
10
16
14.5
18.3
根(cm)
20.5
8
31
22
26
重さ(g)
1.5
1
2.1
1.5
2.5

6/5
N+






草丈(cm)
28
28
27
28
22
根(cm)
20
22
26
29
16
重さ(g)
3.3
3.3
4.1
3.9
1.8
N-






草丈(cm)
19
4
25
20
24
根(cm)
22
5
32
24
31
重さ(g)
1.7
0.1
1.7
1.7
2.9


また、新鮮重量と、植物体を封筒に入れて乾燥器中で乾燥させた後の乾燥重量も測定する。
6/13
新鮮重量
N+



葉(g)
4.97
4.25
根(g)
6.65
6.31
N-



葉(g)
0.9

根(g)
1.23


乾燥重量
N+



葉(g)
0.66
0.60
根(g)
0.35
0.44
N-



葉(g)
0.13

根(g)
0.13


2) 葉組織の顕微鏡観察
トウモロコシ(C4植物)とカランコエ(CAM植物)の葉断面を光学顕微鏡を用いて構造の違いを観察する。
フェザーナイフで葉を切り、葉切片をつくる。ニワトコに切れ目を入れ、これに葉切片をはさみニワトコごと葉切片を薄く切る。これでプレパラートを作り、光学顕微鏡で観察する。
C4植物であるトウモロコシにはクランツ構造が確認され、より維管束鞘細胞が発達しているとわかる。

3) タンパク質の定量
① タンパク質の検量線
 標準タンパク質に牛血清アルブミンを用いて検量線を作成する。
 まず牛血清アルブミン溶液(0.8mg/ml)を5段階に希釈する。

検量線作成に用いる標準タンパク質溶液の濃度
No.
1
2
3
4
5
牛血清アルブミン溶液(μl)
50
100
150
200
250
水(μl)
200
150
100
50
0
濃度(mg/ml)
0.16
0.32
0.48
0.64
0.80
これらの溶液にブラッドフォード溶液を3ml加え、590nmの吸光度を測定する。ブランクは水50μlにブラッドフォード3mlを加えたものとする。
 ここで得た吸光度を使い、横軸にタンパク質の濃度、縦軸に吸光度をとり、検量線を書く。
② 葉のタンパク質量
 各実験区のトウモロコシと、別に用意したツタ植物の葉片それぞれ0.2gを抽出用緩衝液(50mM Tris-HCl, pH7.5, 0.2mM EDTA, 5mM DTT)2ml、0.3gの海砂、およそ100mgのPolyclar ATとともに氷冷した乳鉢を用い磨砕し、ミラクロスでろ過する。各ろ液をメモリつきのスピッツグラスに移して測定する(①)。
 各ろ液1mlをエッペンドルフチューブに移して10,000rpmで5分間遠心分離し、その上澄み液を得る。このうち、各上澄み液の100μlはポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)用に保存する。
 こうして得た溶液を5倍に希釈(②)して、50μlとり、ブラッドフォード溶液3mlを加えて590nmの吸光度を測定する。この吸光度と検量線を用いて各資料の1g当たりに含まれるタンパク質の量を計算する。
資料1g当たりのタンパク質=③×②×①×1.0/0.2
葉のタンパク質量

N+
N-
ツタ
吸光度
0.990
0.016
0.014
検量線から導き出した濃度(mg/ml)(③)
0.240
0.0384
0.0352
資料1g当たりのタンパク質(mg)
5.4
2.2
2.3

4) 葉緑素の定量
5) SDS-PAGE
6) PEPC抗体を用いたWestern blotting
3. 考察
4. 感想

写真 クリックで大きなサイズ。
5/30 N-









5/30 N+

6/5 N-

6/5 N+

薄層クロマトグラフィー
左が+で右が-だったはず

SDS-PAGE
左からマーカー、+、-、ツタ

PEPC酵素を抗体抗原反応で特異的に~
失敗してますけど。

2007年5月24日木曜日

科学英語 の宿題

科学英語で宿題出たので調べてみました。
えー、科学英語は2クラスに分かれているほうの
先生の名前なんてったかな。えと、、、
…程度の低いほうのクラスです(笑)

数字の横がプリントに書いてあったとこで、
矢印が正確な論文タイトル、カッコ内が著者名です。


①Greenland ice(J.L.Chen, C.R.Wilson & B.D.Tapley)
 →Satellite Gravity Measurements Confirm Accelerated Melting of Greenland Ice Sheet
  (J.L.Chen, C.R.Wilson, B.D.Tapley)

②Antarctic air(J.Turner, T.A.Lachlan-Cope, S.Colwell, G.J.Marshall & W.M.Connolley)
 →Significant Warming of the Antarctic Winter Troposhere
  (J.Turner, T.A.Lachlan-Cope, S.Colwell, G.J.Marshall, W.M.Connolley)

③Established forests(G.Zhou et al.)
 →Old-Growth Forests Can Accumulate Carbon in Soils
  (Guoyi Zhou, Shuguang Liu, Zhian Li, Deqiang Zhang, Xuli Tang, Chuanyan Zhou, Junhua Yan, Jiangming Mo)

④Atlantic currents(D.C.Lund, J.Lynch-Stieglitz & W.B.Curry)
 →Gulfs stream deusity structure and tranport during the past millennium
  (D.C.Lund, J.Lynch-Stieglitz, W.B.Curry)

⑤Atlantic hurricanes(C.D.Hoyos, P.A.Agudelo, P.J.Webster & J.A.Curry)
 →Deconvolution of the Factors Contributing to the Increase in Global Hurricane Intensity
  (C.D.Hoyos, P.A.Agudelo, P.J.Webster, J.A.Curry)

⑥River runoff(N.Gedney et al.)
 →Detection of a direct carbon dioxide effect in continental river runoff records
  (N.Gedney, P.M.Cox, R.A.Betts, O.Boucher, C.Huntingford & P.A.Stott)

⑦Polar tenmperatures(EPICA Community Members)
 →One-to-one coupling of glacial climate variability in Greenland and Antarctica
  (EPICA Community Members)

⑧Ocean temperatures(J.M.Lyman, J.K.willis & G.C.Johnson)
 →この論文が載ってる雑誌が現在大学内に無いということらしいです。
  なんか、製本中だとか。

⑨Sea levels(S.Rahmstorf)
 →A Semi-Empirical Approach to Projecting Future Sea-Level Rise
  (Stefan Rahmstorf)

論文タイトルの訳は英語ダメなので出来ませんでした。
出来る方教えてください

2007年5月13日日曜日

エームス試験とDNA修復感受性試験のレポート

レポートできた。
文章の力の無さはあきらめてください。
参考にしていただければ幸いです。


エームス試験
 ある化学物質がDNAに作用して塩基配列に損傷を引き起こす性質を持つかどうかを調べる試験。
 ヒスチジン要求性のネズミチフス菌を調べたい化学物質と一緒に培養すると、化学物質に変異原性があれば菌が分裂する過程で復帰突然変異が起こり、ヒスチジン非要求性と変異し菌は増殖を続けることができる。
 よって培地でのコロニー数が多ければ陽性であり、少なければ陰性であるといえる。
 以上のことからエームス試験で陽性を記録した化学物質には発癌性の恐れがあると考えるが、実際には陽性であっても発癌性のない化学物質も多く、また逆に非変異発癌の例もある。また化学物質の中には動物の体内で代謝活性化されて変異原性物質に変化するものがある。
 そのため、エームス試験の結果は農薬などの高度な安全性試験を実施する物質の場合には参考程度にしか過ぎない。

DNA修復感受性試験
 DNAの傷害を修復する機能を持つ野生株と修復能力に欠いた変異株の両者に対して化学物質と一緒に培養し、両者の成育阻害の差を用いて化学物質にDNA損傷作用があるか調べる試験。
 修復能力を有する野生株と、修復能力に欠いた変異株の両者のDNA傷害を誘起する化合物質に対する生育感受性を比較してみると、前者は当然後者よりも抵抗性が高い。この現象を利用し、ある化学物質があって、野生株に比して変異株に高い生育阻害作用が見られたとき、この化学物質はDNAに傷害を与え、これが修復されないため生育阻害が高いものと解釈される。そして、DNAに傷害を与える物質の多くに突然変異誘起性があることからこの試験によって突然変異誘起作用の有無を調べることが出来る。
 実際の方法としては、枯草菌細胞に薬剤が比較的浸透しやすいことからこの菌株を使用することが多い。その場合、通常H17(Rec+)およびM45(Rec-)が使用される。
 まずH17Rec+およびM45Rec-をそれぞれB-2液体ブロスで一晩培養する。一方B-2ブロス寒天培地を用意して、その表面を乾燥させる。そこにそれぞれの菌浮有液を八の字型にストリークする。この際ストリークの先端で両株が混ざり合わぬように注意する。これに検体溶液をしみ込ませた円形ろ紙に、八の字型の頂点をおおいつつのせる。そして、37℃で1昼夜培養し、作った生育阻害帯の距離(ろ紙端より測定)を記録する。
 もし、M45の阻害がH17よりも強い場合はこの薬剤を陽性と判断する。

DNA修復感受性

→DNA修復試験
  組み替え修復機構欠損株:rec-assay  (枯草菌
  除去修復機構欠損株:hrc-assay (サルモネラ菌
  DNAポリメラーゼ欠損株:pol-assay (大腸菌

*細菌におけるDNA修復試験(repair test)
 DNA修復機構の一部を欠損した菌株と修復機能をもつ野生株に同じ薬剤を作用させて生育感受性(生育阻害の程度)を比較する。
 DNA修復機構欠損株は、野生株に比べて、DNA損傷誘起物質によって死滅しやすいため、両株の生育阻止に差が生ずれば、薬剤によってDNA損傷が生じたためと考える。
 この方法は、直接突然変異誘起作用を調べているわけではないが、実際、このDNA修復試験で陽性を示した物質の多くに突然変異誘起性があることが知られる。
 枯草菌(組替修復機構欠損株:rec-assay)や大腸菌(DNAポリメラーゼ欠損株:pol-assay)のほかサルモネラ菌(除去修復欠損株)なども用いられている。主として、プレート上に菌液をストリーク、あるいは一面に広げ、薬剤をしみ込ませたろ紙を置き、一晩培養した後、ろ紙周辺に生じる生育阻害帯の長さを比較するが、液体中で試験する方法もある。特に枯草菌では、胞子の利用やS9ミックスを加える代謝活性化系の導入など感度を高めるための改良がなされている。




→感受性法
→rec-assay法


 化学物質による突然変異の誘発は、これが細胞DNAに反応して生じる欠損が起点となって起こる。
 一方突然変異誘発剤はたいていの場合、細胞に致死的に働く。
 何故なら、DNAに生じた障害は細胞致死の原因ともなるからである。ところがDNAに障害を与えるか否かを知るのに便利な方法が工夫された。
 細胞DNAの障害の大部分は、細胞による修復の対象になる。DNAの傷害が修復されれば、細胞致死からまぬがれる機械が増える。
 DNA傷害の修復は、細胞の酵素の働きによるものであるが、人為的にはこれらの酵素活性に欠いた変異株を分離することが可能である。
 修復能力を有する野生株と、修復能力に欠いた変異株の両者のDNA傷害を誘起する化合物質に対する生育感受性を比較してみると、前者は当然後者よりも抵抗性が高い。
 この現象は逆に、次のように利用される。
 いまある薬剤があって、野生株に比して修復欠損株に高い生育阻害作用が見出された場合、この薬剤はDNAに傷害を与え、これが修復されないために生育阻害が高いものと解釈される。
 このような方法で多くの試薬がDNAを損傷スルか否かを調べることは、突然変異を直接検出することよりも約1/10の時間と労力で済む。
 DNAに傷害を与える薬剤は、多くの場合突然変異を誘起することが多い。
 事実、枯草菌を用いたこの種の試験によって、まず”DNA-damaging"な化合物をスクリーニングし、その後、これらの突然変異活性を調べるという方式は現時点で最も能率の高い方法と考えられる。
 細胞によるDNA傷害の修復の方式は大まかに分けて、除去修復(Excision repair)と、組み換え修復(Recombination repair)の二型がある。後者にかけている株はRec-と総称し、前者にかけている株はHcr-と呼ぶ。
 その他DNAポリメラーゼⅠにも除去修復に働いておりその欠損株はPol-と示される。
 現在のところ、枯草菌、大腸菌、サルモネラ、酵母などの修復欠損株が致死感受性法によるDNA傷害物質のスクリーニングに使用されている。

 ◆枯草菌Rec-assay法
 薬剤の枯草菌野生株(Rec+)と組み替え修復機構欠損株(Rec-)に対する感受性を測定、比較する方法で通常H17(Rec+)およびM45(rec-)が使用されている。枯草菌細胞には、薬剤が比較的浸透しやすい。
 この予備スクリーニングを復帰変異試験と併用する方法によって現在までフリルフラマイドなど10種類以上の新変異原が検出されている。
  実験法
 枯草菌(Bacillus subtilis)H17Rec+およびM45Rec-をそれぞれB-2液体ブロスで一晩培養する。
 一方B-2ブロス寒天培地を用意して、その表面を乾燥させる。0.1mlの小型ピペットでそれぞれの菌浮有液を八の字型にstreakする。
 この際streakの先端で両株が混ざり合わぬように注意する。液が十分しみ込んだ後、直径10mmくらいの円形ろ紙に検体溶液(0.02~0.03mm)をしみ込ませ、八の字型の頂点をおおいつつのせる。シャーレを37℃で1昼夜培養して作った生育阻害帯の距離(ろ紙端より測定)を記録する。
 もし、M45の阻害がH17よりも強い場合はこの薬剤を陽性と判断する。